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ジャカルタからの最新レポート 新型コロナ インドネシア経済への影響

インドネシアでの新型コロナ感染状況はピークを脱した感があります。新規感染者数は1日数千人程度に下がってきています。ただ、国内の社会活動制限は現在のところ9月6日までの予定で継続されてはいます。活動制限は2か月を超えました。


インドネシアの経済は第2四半期で前年比7.02%の高成長を記録しました。インフレ率は1.5%上昇で、金融システムも安定性を維持しています。6月後半からのデルタ株によるパンデミック第二波でロックダウンを余儀なくされ、第3四半期は成長は鈍化すると見られますが、前年比ではプラス成長になると見られます。


一方、緊急経済対策による財政赤字ですが、2020年国家予算は6.34%の赤字で、2021年の上半期も1.72%、283兆ルピアの赤字となりました。国家経済回復プログラムで約340兆ルピアを消費していることが赤字の背景です。


8月31日に開催されたセミナーで、インドラワティ財務相は世界的な製造業セクターの業績回復によってインドネシアの輸出と投資の流れが拡大するとの見通しを述べました。インドネシアのGDPは80%が国内要因と言われ、8月以降の需要改善もドライバーとなって経済回復へと向かうことが期待されます。


<写真:インドラワティ財務大臣>


写真出所 ANTARANews.Com

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