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Chief Editor

ジャカルタの最新レポート 気になる中国との関係

今週、インドネシア政府と中国政府の緊密な関係を示すニュースを目にしましたのでご紹介します。


2021年6月5日(土)、インドネシアのルフット海洋投資調整大臣が中国貴陽市を訪れ王毅外務大臣とハイレベル対話協力メカニズム会談を行いました。今後の両国関係をさらに高いレベルのものとすることで合意したとのこと。今回の訪中はルフット大臣が大統領特使として実現したもので、中国側によれば本会議をジョコウィ政権との最高レベルの対話チャネルと位置付けています。


また6月7日、NBCインドネシアは、中国の協力を得て建設を進めているジャカルターバンドン高速鉄道の試験運転にジョコウィ大統領と中国習近平主席が乗車する予定と報じました。2022年11月にG20がインドネシアのバリで開催される予定となっており、その頃に完成を迎えることから話が持ち上がっている様子。時速350Km、両都市を約40分前後で結ぶ高速鉄道に両首脳が試乗することは格好のメディア対象となること間違いありません。


特定国に偏らず外交でバランス感覚の良さを感じさせるインドネシア外交ですが、新型コロナウィルスワクチンの供給では中国頼りにならざるを得ない状況です。先ほどご紹介したハイレベル対話協力会談に関してもインドネシア側での積極的な報道は今のところ見られません。中国側の積極的な姿勢に持ち前のバランス感覚でインドネシア側が応じているようにも感じられます。


<写真: 6月5日貴陽市で会談を行ったルフット海事投資調整大臣(左)と中国王毅外相>

写真出所:ANTARA News

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