ロックダウンで感染拡大措置が続く中、7月29日の新型コロナウィルス新規感染者は1日で43,479人と非常に高いレベルにとどまっています。死亡者数も1日で1,893人。自己隔離を含め現在の罹患者数は、ジャカルタで274,066人、インドネシア全体で554,486人。この状況で政府当局による国民へのワクチン接種が懸命に続けられています。
現時点でのジャカルタ市のワクチン接種者は、1回目接種済が7,282,669人(接種対象者の82.6%)、2回目接種完了が2,426,508人(同27.5%)に達しています。毎日1回目、2回目それぞれ10万人以上が新たに接種を受けていますので、このペースでいけば後1か月で市民の約半数が2回目の接種も終える計算です。当局はワクチン接種推進に全力を挙げており、未接種の市民には早く接種を受けるよう地域自治会を経由した督促もなされています。
一方、インドネシア全体となるとジャカルタに比べるとペースが遅れている印象です。1回目接種が46,289,942人(接種対象者の22.23%)、2回目接種完了が19,669,222人(同9.44%)なおインドネシア全体の接種対象者は2億1千万人近くになりますので時間がかかるのはやむをえない面もあります。
余談ですが、インドネシアの一般市民には、現在のところ中国製(シノバック製、シノファーム製)のワクチン接種しか道はありません。先日シノバック製のワクチンは接種後6か月で抗体が減少するという報道がなされました。すでに接種をしたはずの医療関係者が罹患する事例も多々あるようで、市民の間には他のワクチンについて興味が高まっています。
<写真:新型コロナ対策タスクチームによる発表>
写真出所:ANTARA News
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