先ごろ発表されたインドネシア統計庁のデータによれば、2020年のインドネシアGDPは通年で2.07%のマイナス成長となりました。第2四半期でマイナス5.32%を記録し先行きが懸念されましたが、その後第3四半期でマイナス3.49%、第4四半期でマイナス2.19%と徐々にマイナス幅を縮小し、通期でマイナス約2%に踏みとどまったという印象です。ASEAN域内の他国を見るとシンガポールはマイナス5.4%、タイもマイナス6.1%となっており、新型コロナはASEAN各国経済にも大きなダメージを与えました。
新型コロナ感染防止のためにインドネシア政府は懸命の努力を続けています。経済活動への悪影響を避けつつ感染防止のため経済や生活に関する制限を継続するという難しいかじ取りを余儀なくされています。インドネシア国民にも「コロナ疲れ」は見られるものの、中央政府・州政府による活動制限に従っており混乱はありません。このほど2月9日からは事務所での出勤率が25%から50%に緩和されました。新型コロナがおさまれば2億7千万人の市場が動き出します。ちなみに2021年の経済成長は5%程度のコロナ以前のレベルに戻ると予測されています。
ジャカルタ市内では新型コロナ以来通行する車両が減りました
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