公共事業住宅省のダイアナ局長は、このほど10月4日に開催されたコンファレンスにおいて、ジャカルタ首都圏で2つの飲料水供給プロジェクトが建設段階に入ったことを明らかにしました。Karian-Serpong プロジェクトとJatiluhur プロジェクトです。
Karian-Serpong プロジェクトは、ジャカルタ特別州と西側に位置するタンゲラン市、南タンゲラン市の3つの地域に毎秒4,600リットルの飲料水を供給する官民連携(PPP)プロジェクトです。2021年1月に韓国水資源公社、LGインターナショナルの韓国企業主導のコンソーシアムの事業実施が決定。この11月に建設ステージがスタートし、工事完成は3年後2024年10月の予定。
一方のJatiluhur プロジェクトは、ジャカルタ特別州と東側に位置するブカシ市、カラワン市に毎秒4,750リットルの飲料水を供給するプロジェクト。こちらも官民連携(PPP)プロジェクトで、インドネシアのPT. Jaya Konstruksi やPT.Wijaya Karyaなどのコンソーシアムが事業を担当します。建設期間は2年半で2024年上期に完成予定。
特に北部沿岸で地盤沈下が心配されるジャカルタ特別州は、地下水の取水を制限・禁止したい考え。しかしジャカルタ市民にとっては地下水の利用が一般的で地下水の利用禁止は大問題。そのためこうした飲料水プロジェクトが整備される地域から地下水の利用が制限されていくと予想されます。
写真:ジャワ島バンテン州の飲料水取水ダム
写真出所: Kompass.com
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